犬がごはんを食べないとき、「わがままなのか体調不良なのか」と迷う飼い主は多いものです。特に「犬 ご飯 食べない わがまま 何日」と検索する方は、何日まで様子を見ていいのか悩んでいるはずです。
この記事では、食べない時に最初に確認すべきことやおやつだけは食べる場合の対応法、元気はあるが食べない時の原因とはなど、行動別の判断ポイントを紹介します。
また、嘔吐やストレスによる拒食、老犬や病気の可能性、命に関わる危険ラインまで幅広く解説しています。愛犬の変化にどう対応すべきかを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
- わがままで食べない状態が何日続くと危険なのかの目安
- 体調不良とわがままの見分け方
- 食べない理由ごとの具体的な対処法
- 病気やストレスが原因の場合の対応方法
犬がご飯を食べないわがままな状態は何日続くのか?

食べない時に最初に確認すべきこと
まず最初に確認すべきなのは、体調に異変がないかどうかです。急に食べなくなった場合、「わがまま」ではなく病気のサインである可能性があります。目の輝きや呼吸、便や尿の様子などに明らかな異常がないかを観察してください。
次に見るべきは、直近の生活環境の変化です。引っ越しや来客、大きな音などがストレスになり、食欲を失っていることもあります。犬は環境の変化にとても敏感で、不安や緊張が原因で食べないことがあります。
また、フードの劣化にも注意が必要です。保管状態が悪くなると風味が落ちるため、犬が食べなくなることがあります。封を開けたドライフードは酸化が進みやすく、特に湿気の多い場所での保管は避けるべきです。
最後に確認すべきは、過去の食事内容とのギャップです。急に新しいフードへ切り替えた場合、味や香りの違いに戸惑って食べないことがあります。切り替えは数日〜1週間ほどかけて、徐々に混ぜながら行うのが理想です。
これらの要素を一つひとつ丁寧にチェックすることで、「ただのわがまま」か「深刻な原因があるのか」を見極める手がかりになります。
おやつだけは食べる場合の対応法
「ごはんは食べないのにおやつだけは喜んで食べる」という場合、犬が嗜好性の強いものに偏っている可能性が高いです。おやつの味に慣れすぎると、総合栄養食であるドッグフードを物足りなく感じるようになります。
このようなときは、まずおやつの頻度や量を見直すことが重要です。1日に何回も与えていたり、食事直前に与えていると、ごはんを食べる意味がなくなってしまいます。おやつを1日1回、決まった時間にするだけでも食欲に変化が見られることがあります。
それでも改善しない場合は、トッピングで工夫しましょう。無糖のヨーグルト、ささみの茹で汁、すりおろしたにんじんなどを少量フードに混ぜることで、嗜好性が増し、自然と食べることがあります。
以下に、対応策を整理した表を示します。
状況 | 対応策 |
---|---|
おやつばかり要求する | おやつの回数と量を制限し、ごはんの価値を上げる |
フードに興味を示さない | トッピングで香りや食感を変える |
しつけ面に不安がある | ごはん以外で要求に応えないようにする |
体調に問題はないが食べない | フードのブランドや種類を見直す |
このように、おやつだけを食べる状態は行動的な習慣になっている場合が多いため、フードへの信頼や期待を取り戻すアプローチが求められます。

元気はあるが食べない時の原因とは

元気そうに見えるのに食べない場合、わがままや嗜好性の偏りが背景にあるケースが多いです。犬は一度「おいしいものをもらえた」経験があると、それを覚えてしまい、通常のフードに興味を示さなくなることがあります。特におやつやトッピングが日常化している家庭ではよく見られます。
もう一つの要因は、フードの飽きです。同じ味や匂いが長期間続くことで、食への関心が薄れてしまいます。人間と同じく、犬にも味の変化が刺激になるため、フードのローテーションや香りの違いで改善が見込めます。
また、ストレスや気分的な要因も無視できません。気温の急変、生活リズムの乱れ、留守番が長かった日などは、精神的に落ち着かず食欲が下がることがあります。こうした場合、生活環境の安定化や安心できる食事時間の確保が必要です。
以下は、主な原因と対応の比較です。
原因 | 対応方法 |
---|---|
味の飽き | フードの種類・香り・形状を時々変える |
おやつやトッピングの習慣 | 一時的に中止して、通常フードの価値を上げる |
ストレスや環境変化 | 食事場所・時間を一定にして落ち着ける空間を作る |
過去に嗜好性の高いものを経験した | おやつや人の食事を与える習慣を見直す |
元気がある場合でも「食べない」ことには無視できないサインが隠れていることがあります。日常の行動や生活習慣を丁寧に見直すことが大切です。
手で与えると食べる心理と対策

犬がフードを器からは食べず、手で与えると食べるのは、安心感やスキンシップを求めているサインかもしれません。特に甘えん坊な性格の犬や、過去に手で与えられた経験がある犬によく見られます。
このような場合、犬は「手からもらえる=特別なご褒美」と認識しており、器のごはんに魅力を感じなくなることがあります。つまり、「手で食べさせてもらえるまで待つ」という行動が習慣化しているのです。
心理的には、飼い主とのつながりを感じたいという欲求や、環境に対する不安を緩和するための行動とも考えられます。たとえば、新しい場所や来客があった翌日などにこの傾向が強まることがあります。
ではどう対策すべきか。以下の対応法を比較表にまとめます。
状況 | 対策法 |
---|---|
毎回手で与えないと食べない | 手で与えるのを段階的に減らし、器に戻す習慣を作る |
甘え行動が強い | スキンシップは別の時間で行い、食事は淡々と与える |
環境不安で器を避けている場合 | 落ち着いた静かな場所で食事させる |
食器に問題がある | 器の高さ・材質・匂いを見直して快適にする |
このように、手で与える行動は犬の心理的な習慣や環境要因と深く関係しています。必要以上に甘やかさず、自立した食習慣を育てる意識が重要です。
わがままによる拒食への向き合い方
犬がわがままからごはんを拒否している場合、対応を誤るとその行動が習慣化してしまいます。最も重要なのは、飼い主側が「食べるまで待つ」「手で与える」「おやつで代用する」といった甘やかしを繰り返さないことです。
こうした拒食は、「おやつをもらえるまで粘ればいい」「もっとおいしいものが出るはず」と犬が学習してしまっているケースが多くあります。このとき、飼い主が根負けしてしまうと、犬のわがままはさらに強化されます。
まずは、食べなかったごはんは一定時間で片付けるというルールを徹底しましょう。たとえば「30分以内に食べなければ下げる」と決めるだけでも、犬は徐々に「今のうちに食べないといけない」と理解していきます。
また、以下のように対応法を比較してみましょう。
行動 | 対応のポイント |
---|---|
ごはんを拒否して催促する | 一切反応せず、決めた時間で食器を片付ける |
おやつは食べるがフードは拒否 | おやつをやめ、フードだけを出す日を作る |
ごはんを前にしても無関心 | 時間を決めて淡々と下げる。過剰な声かけは避ける |
甘え行動が強くなってきた場合 | 食事とスキンシップの時間をしっかり分けて対応する |
このように、一貫した対応が必要です。可哀想に思ってもブレない姿勢を保つことが、犬との健全な関係づくりにつながります。
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犬がご飯を食べないわがままな場合は何日まで様子を見るべきか?

嘔吐を伴う場合に考えられる異常
犬がごはんを食べず、なおかつ嘔吐をしている場合は、単なるわがままとは考えにくいです。ここには重大な消化器系の疾患や、中毒・誤飲の可能性が隠れていることがあります。
まず注意すべきは、「黄色い液体を吐く」などの空腹時の胃液嘔吐です。この場合、食間が長すぎるか、胃が空になりすぎているサインかもしれません。ただし、連続して吐く・吐いた後に元気がない場合には病院受診が必要です。
また、以下のようなパターンに応じて、原因の可能性と対処を整理できます。
嘔吐の内容・状況 | 考えられる異常 | 対応法 |
---|---|---|
白い泡を吐く | 胃酸過多、空腹時嘔吐 | 食間を短くし様子を見る |
食べた直後に未消化で吐く | 早食いや食道トラブル | 早食い防止器の使用 |
数時間後に消化済みのものを吐く | 胃の運動不良や胃炎、異物の滞留など | 病院での検査が必要 |
嘔吐が繰り返される | 膵炎、腸閉塞、ウイルス性胃腸炎などの可能性 | すぐに動物病院を受診 |
このような症状がある場合、「様子を見る」だけではリスクが高いです。嘔吐は身体からの異常サインであると理解し、できるだけ早く獣医の判断を仰ぐことが求められます。
ストレスによる拒食の見分け方
犬がごはんを食べなくなる原因のひとつにストレスがあります。これは、環境の変化や音、人間関係、生活リズムなどが犬の精神状態に影響を及ぼすことによって起こります。
ストレス性の拒食を見分けるポイントは、行動面の変化に注目することです。たとえば、食事を前にしてソワソワする、落ち着きなくうろうろする、寝る時間が不規則になった、などの異変が見られる場合には、ストレスが疑われます。
また、次のような状況があるかどうかをチェックしましょう。
観察ポイント | ストレスが関係する可能性が高いサイン |
---|---|
食事中の様子 | 途中で席を立つ、周囲を気にして食べない |
食欲の変化が出た時期 | 引っ越し、旅行、来客、新しい家族やペットの登場と重なる |
食べない以外の行動変化 | 甘えが強くなる、吠える頻度が増える、震える |
食べないが病気の症状はない | 便や尿が正常で、活発さもあるが食欲だけが落ちている |
このように、「病気ではなさそうなのに食べない」という状況で、環境や生活の変化があったかどうかをたどることで、ストレスによる拒食かどうかをある程度判断できます。
犬は繊細な生き物です。飼い主の変化に強く影響されることも多いため、まずは生活環境を見直し、安心できる時間や空間をつくることが大切です。
命に関わる危険ラインはいつか

犬が何日もごはんを食べない場合、体への負担は急速に高まります。特に小型犬や子犬、高齢犬では、たった1〜2日の絶食でも危険な状態になることがあります。
食べない日数が長引くと、最初は脂肪をエネルギーに変えて生き延びますが、その後は筋肉の分解が進み、肝臓や腎臓などの臓器に重大なダメージを与える可能性があります。さらに、脱水や低血糖によって命の危険も出てきます。
以下は、おおよそのリスク目安です。
食べない日数 | 考えられる体の状態 | 緊急度 |
---|---|---|
1日 | 一時的な拒食、環境変化への反応 | 様子見(元気なら) |
2〜3日 | 代謝の低下、脱水や低血糖の兆候が出る可能性 | 受診を検討 |
4日以上 | 内臓機能の低下や深刻な栄養失調 | 至急受診が必要 |
水も飲まない場合 | 24時間以内でも命に関わる | 即時に受診すべき |
**「何日までなら大丈夫」ではなく、「何日も食べない時点で異常」**と捉えることが重要です。特に、水分も摂っていない場合は、数時間単位で容態が悪化することがあります。
様子を見るのは1日程度が限界です。2日以上何も食べない状態が続くようなら、迷わず動物病院を受診しましょう。
元気もない場合に疑うべき病気
犬がごはんを食べず、さらに元気もない状態が見られるときは、重大な疾患のサインである可能性が高くなります。このような場合、単なるわがままや気分の問題とは考えず、早急に病気の可能性を確認すべきです。
まず疑われるのは以下のような病気です。
疑われる病気 | 主な症状 | 早期対応の必要性 |
---|---|---|
胃腸炎・腸閉塞 | 嘔吐、下痢、腹部の痛み、うずくまる | 高い |
腎不全・肝不全 | 食欲不振、尿量の変化、体重減少、口臭 | 非常に高い |
感染症(パルボなど) | 高熱、嘔吐、血便、動かない | 緊急 |
腫瘍(特に消化器系) | 急激な体重減少、無気力、便の異常 | 高い |
心疾患・呼吸器疾患 | 呼吸の荒さ、咳、動くのを嫌がる | 中~高 |
こうした病気の初期症状として、「ただ寝ているだけ」と見えることも多いため、飼い主の観察力が重要になります。「いつもより寝てばかり」「トイレに行かない」「表情がぼんやりしている」など、わずかな変化も見逃さないことが重要です。
普段の様子を記録し、いつから・どのように元気がなくなったかを把握しておくと、動物病院での診断がスムーズになります。なお、呼吸が荒くなっていたり、歯茎の色が白くなっている場合は命に関わる状態もあるため、即時の受診が必要です。
老犬に多い食欲不振のサイン

高齢の犬では、年齢に伴ってさまざまな機能が衰えるため、食欲不振が見られることが珍しくありません。ただし、「老化だから仕方ない」と片付けずに、原因を見極めることが大切です。
老犬に多い食欲不振のサインには、以下のようなものがあります。
サイン | 背景にある可能性 | 対応方法の一例 |
---|---|---|
咀嚼を嫌がる | 歯周病、顎の筋力低下 | 柔らかい食事に切り替える |
においに反応しない | 嗅覚の衰え、鼻づまり | 香りの強い食材を混ぜる |
途中で食べるのをやめる | 疲労、集中力の低下、満腹感の変化 | 少量ずつ数回に分けて与える |
いつものフードを拒否 | 味覚の変化、好みの変化 | 食材やフードの変更 |
水分をとらなくなる | 脱水、腎機能の低下 | ウェットフードの活用 |
これらのサインが見られた場合は、年齢に合ったケアに切り替えるタイミングです。特に歯や口内の状態は、老犬の食欲に直結するため、定期的な口腔チェックが効果的です。
また、老犬は1回の食事量が減る傾向があるため、1日の食事回数を増やして調整することも有効です。栄養バランスを保ちながら、負担を減らす工夫が長く健康を支えるカギとなります。
急に食べなくなった時の行動チェック
ある日突然、犬がごはんを食べなくなった場合、行動の変化を細かく観察することが第一歩です。多くの異変は、食欲以外の行動にヒントが隠されています。
以下のようなチェックポイントを確認してみてください。
行動の変化例 | 検討すべき問題 | 優先すべき対応 |
---|---|---|
寝てばかりで動かない | 体調不良・熱・痛み | 体温確認・病院受診 |
水も飲まなくなった | 脱水や内臓疾患の疑い | 水分補給・緊急診察 |
食器を見ても無関心 | 嗅覚や味覚の異常・ストレス | 環境の見直し・フードの温度調整など |
好物にすら反応しない | 本格的な体調悪化の可能性 | 好物チェックで重症度を判断 |
排泄が乱れている | 消化器トラブル、腸内異常など | 便の状態を記録し、速やかに診察へ |
これらのチェックで異常が見られる場合、「食べない=わがまま」ではないことも多いため、注意が必要です。逆に、元気で他の行動に異常がなければ、一時的な精神的な要因の可能性もあります。
病気の可能性としての癌の見極め方

犬の食欲不振が長引き、明らかな異変を伴う場合には、がん(腫瘍性疾患)を疑う必要があります。特にシニア期の犬で、日常的な行動や体調に変化が出ているなら、早期発見が鍵です。
がんの兆候として見逃してはならない症状には、以下のようなものがあります。
症状 | 想定されるがんの種類 | 特徴 |
---|---|---|
食欲の低下が続く | 胃がん・腸がんなど消化器系 | 少量でも食べたがらない |
体重が急に減る | 悪性腫瘍全般 | 活動量が同じでも体が痩せていく |
口臭が強くなる | 口腔内腫瘍 | よだれ・出血もあることが多い |
しこりが触れる | 皮膚がん・リンパ腫など | 急に大きくなる、硬く動かない特徴 |
便や尿に異常がある | 肝臓がん・腎臓がん・膀胱がんなど | 血便、血尿、頻尿、排泄の失敗なども |
特に「何となく元気がない+徐々に食べなくなった」というパターンは、進行性の疾患のサインであることが多いです。こうした症状が複数重なった場合、がんを含む重大疾患を視野に入れて受診する必要があります。
散歩には行くが食べない時の判断基準
「散歩には行くけれどごはんを食べない」という場合、元気はあるのに食欲だけ落ちていると受け取られがちですが、背景にはいくつかの要因が潜んでいます。
ここで注目すべきなのは「散歩時の様子」です。下記のように細かく見て判断していきましょう。
散歩時の様子 | 判断ポイント | 食欲不振との関連性 |
---|---|---|
元気に歩き遊びたがる | 環境変化や嗜好の偏りの可能性 | わがままやストレス要因が大きい傾向 |
ゆっくり歩く、途中で止まる | 関節や内臓に不調を抱えているかも | 体力低下や軽度の病気の可能性 |
何度もしゃがんで排泄を気にする | 下痢や膀胱炎などのサイン | 消化器や泌尿器系の異常に注意 |
他の犬や人への興味がない | 精神的な落ち込みの兆候 | 痛みや病気の進行を示す場合あり |
このように「散歩には行く」という表面的な元気さだけで安心するのは危険です。「動くけど食べない」は、むしろ注意が必要なサインと受け止め、早めのチェックをおすすめします。特に高齢犬や持病がある子は、日常との微細な変化にも気を配ることが大切です。


犬がご飯を食べないわがままの状態は何日まで様子を見るべきか総括
- 食べない時は、まず体調や便の異常を確認することが大切
- 環境の変化やストレスが原因となる場合もある
- フードの劣化や風味の変化が食いつきに影響を与える
- 急なフードの切り替えには時間をかけて対応する必要がある
- おやつだけを食べる時は嗜好性の偏りを疑うべきである
- おやつの量やタイミングを見直すことで改善が期待できる
- 無糖ヨーグルトやささみの茹で汁で香りづけすると効果的
- 元気がある場合でもフードに飽きている可能性がある
- 甘えや不安から、手からしか食べないことがある
- 食事時のスキンシップは控えめにして、習慣化を避ける
- 嘔吐を伴う場合は病気や中毒の可能性を考える必要がある
- ストレスが原因の時は生活環境を安定させることが重要
- 食べない期間が2日以上続く時は受診を検討すべきである
- 元気がない場合は消化器疾患や感染症の疑いが高まる
- 老犬では加齢による機能の衰えが食欲低下に関係する

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